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村岡 進; 妹尾 宗明; 小林 義威
JAERI-M 93-037, 71 Pages, 1993/03
人工バリア研究室、深地処分研究室及び環境放射化学研究室において、平成3年度に実施した高レベル廃棄物処理処分の安全性に関する研究成果をまとめた。その内容は次の通りである。1)廃棄物固化体及び人工バリア材の研究開発では、ガラス固化体、セラミック固化体及び緩衝材の性能評価試験を継続した。2)地層処分の安全評価試験では、地下水中での放射性核種の挙動、原位置条件下における核種の移行試験を実施した。また、天然地下水の流動挙動に関する研究を進めた。3)ナチュラルアナログ研究として、続成変質中のスメクタイトの性質、ウラン鉱床中のウラン鉱物の変質、固定化に関する研究を実施した。
上薗 裕史
JAERI-M 87-035, 18 Pages, 1987/03
模擬高レベル廃棄物個化体の浸出挙動に関する著者の研究について、(1)高温での浸出挙動、(2)浸出率に対する亀裂の効果、(3)浸出率に対する流速の効果、(4)天然地下水中での原位置試験、の4項目について整理した。更に、各種の条件下での浸出試験で得られた浸出率を相互比較し検討した。
上薗 裕史; 馬場 恒孝
Journal of Nuclear Science and Technology, 23(8), p.755 - 758, 1986/00
被引用回数:4 パーセンタイル:60.21(Nuclear Science & Technology)14Cで天然の地下水中で浸出させたガラス固化体と、70Cの合成地下水中で浸出させたガラス固化体とを比較し、両者が次の2点で類似していることを見出した。第1に、天然の地下水中で起こる不均一な浸出(10m程度の長さの多数の溝の生成)は、合成地下水70Cの浸出でも起こる。第2に、希土類元素の濃縮した粒子のガラス表面への付着が、どちらの条件でも起こる。この結果は、70Cの合成地下水中での浸出試験によって、14Cの天然地下水中での浸出試験の加速した結果が得られることを示唆する。浸出率で比較した場合には、約25倍の加速試験になっている。